むし歯の原因と予防
こんにちは。
今回から数回にわけて、虫歯の原因と予防・ 歯ブラシのこと・虫歯と食生活について書いていきたいと思います。
一回目は「むし歯の原因と予防」です。
今回は歯科衛生士の小栗が担当します。
実は皆さんのお口の中にはたくさんの細菌がすんでいます。
お口の中に常にいる菌は少ない人でも120種、多い人では350種以上も存在し、その数は少なくとも1000億個以上といわれています。
その中のミュータンス菌が、虫歯の原因になります。
ミュータンス菌は、食事に含まれる糖からプラーク(歯垢)という細菌の塊を作り出し、歯に強力に付着して繁殖を始めます。
プラークの中で砂糖などの炭水化物が発酵し、酸が産生されます。そして、歯はその酸によって少しずつ溶けていきます。
これが虫歯の始まりです。
では虫歯にならないためには
どのようなことに気を付けたらよいのでしょうか。
1 歯磨きをする
歯磨きをすることで、物理的にプラークを除去することができます。
しかし、間違った磨き方では効率的にプラークを除去することはできません。
定期的に歯科医院で正しい歯磨きの方法の指導を受けましょう
歯の97%はハイドロキシアパタイトという成分でできています。このハイドロキシアパタイトは、フッ素を塗ることで、酸に強くて硬い成分のフルオロアパタイトになります。そのため歯は酸に強くなるので、虫歯になりにくくなるのです。
歯科医院での定期的なフッ素塗布に加え、ご自宅でもフッ素入り歯磨き粉や、フッ素ジェルの使用をすることで、より効果が期待できます。
むし歯をつくるのは特定の食べ物というより、食べ方が問題です。
一日中だらだらと食べていると、常に口の中に食べ物が入っている状態になり、むし歯になりやすくなります。食事やお子さんのおやつ、砂糖の入ったコ-ヒ-などは時間を決めて取るようにし、常に口の中をきれいな状態に保つようにしましょう。
簡単な説明になってしまいましたが、これらのことに気を付け、虫歯になりにくいお口を作っていきましょう!
次回は、歯ブラシについて書いていきます。