家庭にある食材で美味しい介護食
[2015年01月04日]
はじめまして。廣瀬歯科医院の管理栄養士のユキコです。これから食育について、みなさまに発信していきたいと思っております。
よろしくお願いいたします。
まず一回目は介護食についてです。
少し前になってしまいますが、先日、GCさんの運営しているkamulier(カムリエ)の
お料理教室に参加させていただきました。
御茶ノ水の駅から徒歩5分ほどにあるとてもきれいなお店でした。
店内には、カフェスペースもありケーキや、ユニバーサルデザインフードなどが販売しておりました。
今回の献立はクリスマスメニュー(年があけてしまいましたが・・・)ということで
1 野菜のカラフルムース
2 ビーフストロガノフ
3 イチゴのデザート
(スパークリングワインゼリー) を作りました。
介護食でビーフストロガノフ!???
介護食と聞くと、市販のとろみ剤を入れとろみをつけものや、ミキサーでピューレ状にしたものなど、
見た目にはあまり食欲がわかないような食事を、ご想像の方も多いと思います。
しかし、今回は家庭にある食材を用いた介護食なので、とても簡単でかつ、見た目も味もとてもよいものでした。
まず野菜のムースは、
茹でたホウレンソウとかぼちゃをピューレ状にし、それぞれをゼラチンで冷やし固めてつくります。
ゼラチンは、寒天と違い口の中の温度でとけるので誤嚥の心配も少なくなります。
噛む力が弱くなってしまうと、繊維の多い野菜をとるのは難しくなります。しかし、このようなムースであれば効果的に野菜をとることができますよね。
そしてメインのビーフストロガノフです。
ここでは、合挽き肉を牛肉のかわりに使用します。
ひき肉と茹でた里芋を一緒にハンドミキサーなどでペースト状にします。
ペーストにしたものを四角くラップでくるみ10分間蒸し焼きにします。
蒸すことでお肉が柔らかく、美味しさものこります。
そのあいだにソースをつくり、出来上がったお肉を食べやすいい大きさに切ったら出来上がりです。
献立を頂いた時はどんなものになるのかと驚いたのですが、とても簡単に柔らかいお肉のビーフストロノフができました。
介護食と聞くと身構えてしまっていたかもしれませんが、こんなに簡単につくることができます。
皆様のなかには、歯のトラブルや摂食嚥下機能の低下などで
食事に多少のご苦労を感じておられている方もいらっしゃるかと思います。
まずはお口のお手入れがひじょうに大事です。
でも、すこしアプローチを変えてみて
食事がすこしでも楽しく、美味しくつづけていく為に、食事にちょっと工夫されてみてはいかがでしょうか。
今回のお話しが、お役にたてればと思います。