食欲の秋
[2018年10月11日]
こんにちは、管理栄養士のユキコです。以前のブログで、夏は食中毒に注意です!とお書きしましたが、
引き続き秋も注意が必要です!!
秋はイベントも多く、外で調理したり食事したりする機会も増える時期ですね。
そんな今の時期注意していただきたいのは「腸炎ビブリオ」という菌です。
腸炎ビブリオは、塩分を好むために海の中にひそんでいて、魚介類に付着します。
海水の温度が上がると、大量に増殖します。
海水は、陸地よりも遅れて温度が上がるので、真夏よりも秋口になってからの方が、菌が繁殖しやすくなるのです。
さらに、特徴的なのは、一般の細菌に比べ、増殖するスピードが速いことです。
このため、腸炎ビブリオ菌のついた生の魚などをそのままにしておくと、あっという間に菌が増加してしまいます。
刺身や寿司、生の魚介が入った弁当などは、注意が必要です。
腸炎ビブリオによる食中毒を防ぐには、いくつか対策があります。
まず、この菌は真水に弱いので、調理する前には、水道水で十分に洗いましょう。
また、4℃以下の低温ではほとんど増殖しないとされています。
調理する直前まで、冷蔵庫で低温保存しましょう。冷蔵庫のチルド室などを活用するといいですね。
さらに、熱に対して弱いので、少しでも心配な場合は、中までしっかり火を通して食べることをおすすめします
そして、全ての食中毒予防の基本は、何と言っても、こまめな「手洗い」です。
涼しくなってきたからと気を抜かず、食中毒に気をつけて、食欲の秋を満喫したいですね。
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