BBA(Biological Bone Augmentation)
[2019年06月09日]
梅雨に入ってしまいましたね。急に夏日が続いたりしたので、これで体も休めるといいですね。
先日、大阪にドイツからいらしたFrank Zastrow先生のBBA(Biological Bone Augmentation)という講演会に参加してきました。
いつもお世話になっております中澤先生のSBIC主催で、中澤先生とZastrow先生はお友達だそうです。
Zastrow先生はかなりのイケメンなんですよw
今年、一番楽しみにしていた講演会です。
BBA(Biological Bone Augmentation)というのは何かというと
まずインプラントを埋入するにあたって、顎の骨がしっかりとないとできません。
ですが、歯がない状態が続くと、顎の骨は吸収して無くなってしまいます。
そうなってしまうと、いざインプラントを埋入したくてもできません。
そういうときは、骨造成といい骨を作らないといけません。
それでは骨がないところにどうやって作るのでしょうか?
大きくわけて自家骨移植と他家骨移植という二種類あります。
自家骨移植は、自分の骨を別のところから移植してくる方法。
他家骨移植は、自分の骨でない物を移植する方法です。
現在、人工骨を使った他家骨移植が主流です。
メリットは、人工骨を移植するだけなので患者様の負担が少ないことですが、
デメリットとしては、体外の物を移植するので、それがどれだけ適応するかという予知性が難しいということです。
極端な言い方しますと、骨ができるかもしれないし、できないかもしれなし、確率は50/50ということになります。
対して、自家骨移植ですが、多いのは腰の腸骨というところから骨を採取し、口腔内に移植します。
メリットは、自分の骨なので適応しやすいことです。
デメリットは、腰から骨を採取するので、かなり大がかりで患者様の身体の負担が大きいことと、
歯科と他科の連携ができる総合病院のようなところでしかできないことです。
なので、総合病院をもっている大学病院レベルでしかやっていないというのが正直なところです。
やっとBBA(Biological Bone Augmentation)は何かという本題に入ります。
BBAは顎の別の部位から骨から採取し、採取した骨に細工を施し、骨が吸収してしまった部位に移植を行います。
同じ顎の骨から採取するので、患者様の負担が小さく済み、
もちろん自家骨移植なので適応しやすいのですし、
採取した骨に血流を促す細工を施すので、予知性がかなり高くなります!
術後の安定感も抜群だそうです。
良いことづくめの処置なのです!
日本では行われてるのは少ないのですが、これからこちらが主流になっていきそうですね。
本当にワクワクした講演会でした!!
主催の中澤先生、牛窪先生ありがとうございました。
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