小児歯科治療にあたって...大人はどうしたらいいの???
[2010年10月21日]
こんにちは。前回は小児歯科治療にたいしての私どもの想いを書かせていただきました。
今回は、大人はどんなことをしたらいいか
ってところに触れていきたいと思います。
治療をさせてくれる子、させてくれない子の比率が
どれくらいか気になりますよね。
初めての子はほとんどです。
とくに男の子はダントツに怖がりです。。。
大人でも同じなんですよねぇ。。。
また
お父さんと一緒だと泣いたりはしちゃいますが、意外と問題なく治療ができます。
たぶんお父さんが怖いんでしょう。
お母さんの性格が
毅然とされている方やさばけている方だと、この場合も治療が進みやすいです。
これはあくまで僕が今まで見てきた感じのデータなので参考程度にしてください。
何が言いたいかというと
子供は、大人が抱く「かわいそう」という感情のスキを絶対に見逃しません。
一瞬でもそういうスキを見つけたら、まっしぐらに突っ込んでいきます。
これは僕たち術者側へも同じく向けられます。
「痛い」と言われて、治療を中断してしまうと、そこからは「痛い痛い」攻撃の嵐です。。。
また、なりたての歯科衛生士が「かわいそう」という感情で接すると、
その歯科衛生士にべったりになることがありますが
これは好かれているわけではなく、ただスキをつかれ、盾にされてしまっているだけです。。。
逆に、甘えられない状況を把握すると、すんなり諦めます。
子供の目って、物凄いシビアなんですよ!
小児歯科治療では、大人はどんなことがあっても毅然としていなければいけません。
「あんなに泣いていてかわいそう」、「あんなに嫌っがっているのにかわいそう」
という声をたまに聞きます。。。
たしかにかわいそうですよ。
しかし、虫歯のまま放置して、痛みが出てくるほうがもっとかわいそうです。
小児の場合の痛みのほとんどは
虫歯により歯に穴が開いてしまい、歯髄(神経)が外界に触れて生じるものです。
この神経が物に触れるって、死ぬほど痛いんですよ。
それで、変な永久歯が生えてきたら、もっとかわいそうです。
治療は本当に辛いです。
だからと言って、そこで終わりにさせないでください。
でも、それは一時的なものなんですから。。。
私たち大人ができる一番の手助けは
毅然とした態度で
ちゃんと治療をできる子にしてあげることですよ。
そして
治療が終わったら
必ず
治療をがんばったことをたくさん褒めてあげてくださいね。
廣瀬歯科医院