噛み合わせの勉強
[2011年05月23日]
昨日、一昨日とお休みをいただいて講習会に参加してまいりました。先月から
藤本順平先生の「藤本研修会 補綴・咬合コース」
の年間コースを受講させえていただいております。
そのため月に一度、土日のお休みをいただており、皆様にはたいへんご迷惑をおかけしております。
この講習会でのテーマは「補綴治療の際の咬合について」になります。
補綴治療というのはなかなか聞きなれない言葉だと思いますが
専門的に言うと「歯科疾患により失われた口腔機能を回復する治療」
簡単にいうと「虫歯や歯周病などにより無くなってしまった歯をクラウンやブリッジ、入れ歯など入れて元に戻す治療」です。
機能を回復させるために非常に重要になるのが「咬合」、つまり「噛み合わせ」になります。
どんなにいい材料を使ったとしても、「噛み合わせ」をしっかり回復できなければ、まったく意味がありません。
「咬合」というのはすごく大事なんです。
歯というのはいくつもの山と谷が複雑に組み合わさって構成されています。
そして、上下の歯の山と谷が噛み合うことで、食物をせん断と粉砕することができます。
この山と谷が噛み合うことでさらに複雑な構成になります。
また人間というのは
噛むときに下顎がまっすぐカチカチ動いているわけではなく
正面からみると半円状(正確にいうと涙滴状)をなして動いています。
力のベクトルで考えると
複雑な山と谷の噛み合わせによりかなりの数のベクトルがあらゆる方向に出現し
さらに顎が動くことで、これらのベクトルがあらゆる方向に回転します。
このベクトルたちの動きというは本当にすごい動きをするので
「咬合学」というのは本当に難しい分野です。
ぼくは、歯科の中で一番難しいと思っています。
ですが難しいと言っても、一番大事なことなので今一度しっかりと勉強し直したいと思い
「藤本研修会 補綴・咬合コース」を受講させていただくことになりました。
皆様には度々の休診でご迷惑をおかけしてしまいますが
皆様によりよい治療を提供するために日々努力していきたいと思っております。